そろそろ光回線を変更したいと思っても、「解約金が高そうで変更できない」という人や「手続きが大変そうで面倒」という人も多いのではないでしょうか。
ですが、タイミングや乗り換え先によっては解約金がかからないこともありますし、解約手続きといってもわずか3ステップで済ませられます。
簡単な解約方法と解約金について説明いたします。
解約手続きの3ステップ
解約手続きは簡単です。順序と必要なものについて見ていきましょう。
1.フレッツ光に電話をかける
解約を決意したら、フレッツ光に電話をかけて解約を申し込みます。
NTT東日本エリアにお住まいの場合もNTT西日本エリアにお住まいの場合も、いずれも申し込み先は0120-116116(午前9時~午後5時、年末年始を除く土日祝日と平日営業)です。
次の2点にご注意ください。
フレッツ光のお客さまIDが必要となりますので、準備をしてから電話をかけましょう。
指定日解約ができますので、数日後や数週間後に解約したい人も早めに連絡することができます。
2.プロバイダーに電話をかける
契約しているプロバイダーのお客さまセンターに電話をかけ、解約を申し込みます。
プロバイダー業者によっては申し込むと即サービス打ち切りとなることもありますので、解約する日に電話をかけてください。
各プロバイダーの登録番号等が必要になります。
契約時の書類を確認してから電話をかけましょう。
3.フレッツ光にレンタル機器を返却する
NTT側から「レンタル機器返送キット」が郵送されて来ます。
NTT東日本提供もしくはNTT西日本提供のモバイルWi-Fiルーターやモデムなどを郵送されてきた箱もしくは袋に入れ、指定期間内に返送しましょう。
解約金が発生するケース
解約手続き自体は簡単なことがお分かりいただけたでしょうか。
では、解約金が発生するケースについて解説いたします。
フレッツ光に解約金が発生する場合
定期契約でないプランを契約するか、もしくは更新月等の特定のタイミングで解約すると解約金は発生しません。
ですが、次の場合に解約金もしくは違約金が発生します。
NTT東日本のフレッツ光なら「にねん割」、NTT西日本のフレッツ光なら「光もっと2割」の割引サービスに申し込んでいる人。
初期工事費用を分割払いで支払い、契約後31ヶ月以下の人。
上記の条件に当てはまる人の解約タイミングと違約金の金額は次の通りになります。
NTT東日本の「にねん割」と工事費分割払いを適用している人(ファミリータイプ)
利用開始後月数 | 解約金と違約金 |
---|---|
1~24ヶ月目 | 9,500円+工事料金残高 |
25ヶ月目、26ヶ月目 | 工事料金残高 |
27~31ヶ月目 | 9,500円+工事料金残高 |
32~48ヶ月目 | 9,500円 |
49ヶ月目、50ヶ月目 | 不要 |
更新月と更新月翌月以外のタイミング | 9,500円 |
※いずれも利用開始月を1ヶ月目として計算。
NTT東日本の「にねん割」と工事費分割払いを適用している人(マンションタイプ)
利用開始後月数 | 解約金と違約金 |
---|---|
1~24ヶ月目 | 1,500円+工事料金残高 |
25ヶ月目、26ヶ月目 | 工事料金残高 |
27~31ヶ月目 | 1,500円+工事料金残高 |
32~48ヶ月目 | 1,500円 |
49ヶ月目、50ヶ月目 | 不要 |
更新月と更新月翌月以外のタイミング | 1,500円 |
※いずれも利用開始月を1ヶ月目として計算。
NTT西日本の「光もっと2割」と工事費分割払いを適用している人(ファミリータイプ)
利用開始後月数 | 解約金と違約金 |
---|---|
1~12ヶ月目 | 10,000円+工事料金残高 |
13~23ヶ月目 | 5,000円+工事料金残高 |
24ヶ月目、25ヶ月目 | 工事料金残高 |
26~31ヶ月目 | 30,000円+工事料金残高 |
32~36ヶ月目 | 30,000円 |
37~48ヶ月目 | 20,000円 |
49~59ヶ月目 | 10,000円 |
60ヶ月目、61ヶ月目 | 不要 |
契約更新月と更新月翌月以外のタイミング | 10,000~30,000円 |
※いずれも利用開始月を1ヶ月目として計算。
NTT西日本の「光もっと2割」と工事費分割払いを適用している人(マンションタイプ)
利用開始後月数 | 解約金と違約金 |
---|---|
1~12ヶ月目 | 7,000円+工事料金残高 |
13~23ヶ月目 | 3,500円+工事料金残高 |
24ヶ月目、25ヶ月目 | 工事料金残高 |
26~31ヶ月目 | 10,500円+工事料金残高 |
32~36ヶ月目 | 10,500円 |
37~48ヶ月目 | 7,000円 |
49~59ヶ月目 | 3,500円 |
60ヶ月目、61ヶ月目 | 不要 |
契約更新月と更新月翌月以外のタイミング | 3,500~10,500円 |
※いずれも利用開始月を1ヶ月目として計算。
プロバイダーに解約金が発生する場合
プロバイダーごとに規約がありますので、解約時に解約金が請求されることもあります。
各プロバイダーのお客さま相談センターに問い合わせて、解約金がいくらかかるのか、どのタイミングで解約すれば解約金不要で手続きできるのかを確認しておきましょう。
いくつかのプロバイダの解約金の金額を紹介します。
プロバイダ | 最低利用期間 | 解約金 |
---|---|---|
Yahoo!BB | 2年 | 5,000円 |
@nifty | 2年 | 3,000円 |
OCN | 2年 | 5,000円 |
hi-ho | 2年 | 10,000円 |
WAKWAK | 2年 | 6,000円 |
ASAHIネット | 1年 | 2,000円 |
BB.excite | なし | なし |
So-net | なし | なし |
※解約金はいずれも税抜き料金。プロバイダのコースが複数ある場合は、解約金の料金が異なることもある。
撤去費用が発生する場合
基本的には解約時工事はNTT内での工事となりますので、回線撤去費用は請求されません。ただし、例外的に次の場合は回線撤去工事費用が発生することがあります。
賃貸マンション等において、光回線ケーブル等の設備を賃貸契約時の状態に戻すように貸主から要求される場合。
ひかり電話を解約してアナログ回線を使用する場合。ただしケースによって費用が異なりますので、NTTに問い合わせてください。
解約金なしにフレッツ光を解約する方法
プロバイダーによってはどのタイミングで解約しても解約金が不要のことがありますが、フレッツ光の定期契約(にねん割もしくは光もっと2割)が適用されている場合は、上記の表からも分かりますように、ほとんどの時期において解約金が請求されてしまいます。
ですが、次の場合はフレッツ光から解約金が請求されません。
引っ越し先でもフレッツ光を利用するとき
引っ越し先でもフレッツ光を利用するなら、解約金は不要です。
ただし、NTT東日本エリアからNTT西日本エリアへもしくはNTT西日本エリアからNTT東日本エリアへと、NTT東西を超えて引っ越す場合は、一旦解約してから引っ越し先の管轄NTTで新規契約することになります。
そのため、タイミングによってはにねん割や光もっと2割の解約金が請求されます。
光コラボレーションに転用するとき
ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボレーションに転用するときは、フレッツ光の解約金は請求されません。
ただし、契約しているプロバイダーによっては、解約金や違約金が請求されることもあります。
海外に引っ越しするとき
海外に引っ越しをするときは、フレッツ光の解約金は請求されません。
ただし、海外引っ越しを証明するビザなどが必要になることもあります。
NTTに問い合わせて、必要な書類を提出しましょう。
また、プロバイダーによっては解約金や違約金が請求されることもありますので確認しておきましょう。
解約金を代わりに支払ってくれる業者もある
auひかりや他の回線業者で、時折「乗り換え時にかかった解約金・違約金を全額キャッシュバック」してくれるキャンペーンを実施しています。
このようなキャンペーンを活用するなら、解約金がかかっても支払い額は実質無料となりますのでお得に乗り換えられますね。
フレッツ光の解約金が高い場合は、利用してみるのも良いのではないでしょうか。
解約金があまりにも高い場合は「フレッツ光を解約しない」という選択肢を取ることもできますが、高い解約金を支払ってでもキャッシュバックを受けたり月額利用料金を低く抑えたりする方が、長い目で見ればお得なこともあります。
フレッツ光代理店サイトではそのような料金に対する悩みの相談も受け付けていますので、一度電話をかけて気になる点を相談してみるのも良いですね。